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　妊娠初期から出産直後まで、赤ちゃんの出産に備えるために靭帯を柔軟にする「リラキシン」というホルモンが分泌されます。産後６〜８週間で子宮の大きさが元に戻っていくなかでリラキシンも減っていき、産後一か月から長くても２か月で終わります。リラキシンは骨盤だけではなく全身の靭帯にも作用するので、このリラキシンがでている期間中に矯正が受けられるととても効果的です。妊娠前の状態が悪い方でも、この期間中に矯正を受けることができれば少ない回数の矯正でかなり状態が良くなります。
　ただ良いことばかりでなく、リラキシンの影響で産後は赤ちゃんが産道を通るときに頭と同じ大きさに骨盤が広がりますので、通常お椀のような形をしていますが一時的に大きく形が変わります。このことでお腹もぽっこり出た状態になってしまいます。ここから戻ろうとしている骨盤に生活の中での悪い姿勢などが加わるとそのままリラキシンの効果がなくなり、悪い状態のまま靭帯が骨盤をがっちり固定してしまいます。そうなると矯正でも時間がかかることがとても多いです。
　産後はお母さんも体力をかなり消耗していますので、１，２週ぐらいはしっかり休息をとり、産後一か月以内に矯正を受けられると骨盤も安定します。産後はとこちゃんベルトを使って骨盤周りを安定させるとより良いです。

　自然分娩とは違い帝王切開をされた方は矯正しなくていんじゃないの？と思われるかもしれませんが、逆にしっかりと矯正を受けられた方がいいです。赤ちゃんが産道を通って生まれることによってホルモンを分泌する中枢が出産終了と認識するのですが、帝王切開ではこの認識がかなり遅れてしまい、産後も妊娠中に分泌するホルモンが分泌されアンバランスな状態になってしまいます。矯正を受けることによってホルモンバランスを元に戻すことができますので、傷が落ち着かれましたらすぐに矯正を受けられることをお勧めします。